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石を巡る探訪記。“白い貴婦人”と呼ばれる稲田石の産地、茨城県笠間市に行ってきました。-後編
こんにちは、大沢です。
今回は前回の記事「いばらきストーンフェステバル」の前篇に続き、後編となります。
みなさんも石製品を見る機会はあると思いますが、その石を採掘する現場というのはなかなか目にしたことが無いのではないでしょうか?
今回の記事は白い貴婦人との出会いから、石を割るイケメン職人まで、興奮(自分比)の内容となっております。
大興奮の石山見学!
いばらきストーンフェステバルの会場を一回りして見たあと、いよいよ石山見学の時間になりました。
会場には大型バスが到着し、「こんなに参加者がいるの!?」と驚きましたが、それだけ石山見学の機会が少ないということで、参加者の関心の高さが伺えます。
バス乗車前にヘルメットを手渡されます。ヘルメットをかぶるという行為が、石山見学への期待感を膨らませます!
バスの中では、丁場(石を切り出す採掘現場)を管理する茨城県の友常石材(株)の専務さんが案内役として同行。
「稲田石の歴史は比較的新しく、明治以降に土木・建築用材として使われ、今では墓石材など建築以外にも幅広く使われています。」
「また稲田石は、若い花崗岩の石です。」
など、稲田石の説明をしてくださりました。
若いといっても6,000万歳!
石には“地球のパワーが詰まっている”といってもおかしくありませんね(^^)
しばらくすると石切山脈(稲田石が採掘できる一帯の通称)が見えてきました(オレンジ色の矢印の場所)。友常石材(株)の専務さんも「みなさん、いまからあそこに行きますよ」と。
わくわくが止まりません(笑)
丁場に到着!
まずは丁場を管理する友常石材(株)さんに到着。
あちらこちらに白い貴婦人(稲田石)が!
工場のトイレ外壁が稲田石!
贅沢!w
稲田石を真っ二つに割る、凄腕職人の技!
「みなさん、お集まりくださーい!」
丁場手前で、参加者を止める友常石材(株)専務さん。
「焦らすなぁ」と思いつつw、話を聞くと
「いまから我が社のエース職人が、稲田石を割る実演をします!しかもイケメンです」
なんと!
イケメンの石工職人が目の前で稲田石を割るサプライズまで!
これは楽しみ。
登場した石工職人の宮窪徹さん。
なるほど男前です!
石工男子としても登録されている方です。
イケメンの職人さんは絵になりますね(^^)
しかし、「小野石材店の石工男子、柴田、渡邊、吹野もイケメンぶりでは負けていない!」と心の中で呟いてみたり(笑)
↑小野石材店の石工男子。左から柴田、渡邉、吹野。
軽い身のこなしで、切り出された大きな稲田石に飛び乗った宮窪さん。
コーン、コーンと、矢ジメというハンマーで、打ち込まれたセリ矢を叩いていきます。
石割り実演(動画 45秒)
※編集して短くしてあります。(実際は叩く動作を3往復ほど繰り返しています)
見事にパッカーン!!
迫力の作業風景です!
専務さんは、
「この叩く作業だけでも、一年以上の習得が必要となります。石を割るまでには3年かかります。」
とのこと。熟練の腕ですね。
石を割る作業一つとっても、日本の職人さんの技が生かされています。
石は奥深い。
とても良いものを見せていただきました!
友常石材(株)さん、ありがとうございました。(^^)
ついに稲田石を山から切り出す現場に
石を割った加工場から歩いてすぐ、念願の丁場です!
白い石肌が美しい。
さすがは白い貴婦人と呼ばれる稲田石です。
石は2つの方法の組み合わせで切り出されるそうです。
- 垂直方向=火で切る(ジェットバーナー工法)
- 上下の切り離し=発破
ここからあの美しい稲田石が、日々切り出されていると思うと感慨深い!
丁場の隅から隅をくまなく見回り。
>
参加者全員で記念撮影。
小野石材店に入社して1年が過ぎ、新米石屋として初めて丁場を見ることができて大興奮でした!
勝負パンツの赤いパンツで出かけた甲斐があります!!(笑)
石を山から切り出すところから、製品になるまで、多くの職人たちが携わり、手がけ、世に出ていきます。
そしてその石は、多くの人から思いや祈りを受け、心の、魂の依り代となっていきます。(^-人-^)
こうした、石に携われる仕事に少しでも関わっていることに感謝し、多くの人に石の魅力を伝えていければいいなと今回の旅で感じました。(^▽^)/
昨今は、お墓離れなどメディアによって取り扱われる機会も多いですが、読売新聞の世論調査によると
- 「先祖を敬う気持ちを持っていますか?」との問いに、94%の人が「はい」と答えている。
- 「お盆・お彼岸のお墓参りはしていますか?」の問いに、昭和54年調査開始時の69.3%から連続で上がり続け、平成20年では78.3%にまで上昇している。
という結果が出ているそうです。
この結果からも、日本人が昔から大切にしている「祖霊崇拝=感謝の心を持つこと」は、薄らいでいないことがわかります。
石を通じて、日本の素晴らしい精神文化を広めていきたいです!
気になる稲田石は、小野石材店の墓石展示場に展示されています。
お近くを通るときは稲田石を見に、お気軽にお立ち寄りください!(^^)
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