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心震える、強烈な体験!身延山 武井坊大祭に行ってきました。
2月は寒さの中にも春の足音が聞こえてくる季節です。
先日、3月下旬並の暖かい陽気があったかと思えば、また寒くなったりと、気温の変化が激しい月でもあります。みなさま体調管理には十分お気をつけくださいね!(^^)
さて先日2月1日。
身延山にある武井坊の大祭に営業の依田と行ってきました。
武井坊の小松副住職には、昨年の “滝行” や “七面山 身延山修行走” で大変お世話になった経緯があります。
2月1日の朝のこと。
私より10歳も年上なんだからそれくらい察しなきゃダメだよ。
そんなだから滝で溺れるし(※滝行の記事参照)、40歳過ぎても内緒でカメラばっかり買って奥さんに怒られてるんだ。行くぞ!
「お嫁さん募集中で怒ってくれる人もいないくせに」と心の中ではつぶやきながらも、小松副住職との再会を楽しみに依田と武井坊大祭に行ってきました。
身延山 武井坊
身延山三門より身延川に沿って100mほど登った左側に武井坊があります。
武井坊は、
反身延山の武将でありました武田信玄公は、身延攻めに失敗して、日蓮聖人、七面大明神の神力の強さに驚かされ、武井坊を建立して祈願所とされた。(諸説あり)
と伝えられています。
坊名の「武」一字は、武田信玄公の御名に由来し、寺門も武田菱となっています。
以来、武井坊は武田家の祈願所という歴史を持つ寺として隆盛し、現在に至っています。
武井坊には毘沙門天王が祀られており、毎年2月1日に執り行われる毘沙門天王の大祭には、身延町をはじめ県内外からその福徳にあずかろうと多数の信者の方が集まり盛況を極めています。
(武井坊HPより引用)
血尿を笑って話す小松副住職(小松祐嗣さん)の凄さ
本堂に入ると、中は大勢の信者の方で埋まっていました。
しばらく待っていると小松副住職がお話に来られました。
小松副住職はご住職でありながらアスリート(修行走の立案者)の雰囲気を持ち合わせ、知的で聡明な素晴らしい方です!
とはいえ、滝行のさいも
「やっぱり、最低ひと月に200kmは走らないとダメなんですよね。」
と仰るほどのアスリートぶり。
依田も私も
「え、…ええ。そうですよね。(汗)」
自称オノセキトレラン部エースの依田はともかく、月に2km走ればいい私は目を丸くしてご住職のお話を聞いたのを覚えています(笑)
今回の大祭一週間前から小松副住職は、日々七面山に日参される行をされました。
その距離往復でなんと36km!標高差約2700m!
それを一週間毎日です…(汗)
朝3時に起床して4時には武井坊を出発、途中白糸の滝で滝行し、七面山を登詣。
夕方には戻り、お経をあげるなど日々のお勤め。トレランの経験がある方ならなんとなくわかるかもしれませんが、一週間毎日修行走(七面昇龍ロングコース:36km)するようなもの。それも日々のお勤めをしながら。
なんとも凄まじい行です…。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
その目的は、
「七面山に来られる多くの信者の方に接し、特に年配の方が登詣されるのを見て、日々七面山を日参し、体を極限状態に追い込むことによってご年配の方と同じ苦労を体験するため」
と、お話になりました。
俗世間に生きる依田と私はただあっけにとられるばかりですが。
仏門という厳しい世界に身を置き、日々修行を行い崇高な志を持つ、住職ゆえのお考え。
山(依田)とカメラの欲にまみれる私たち二人にはとても良いお話でした。(汗)
また、衣裏繋珠のたとえになぞらえて
「日常生活のうえに、七面山の日参を行います。日々いろいろなことがあり、毎日欠かさず行うというのは大変なことです。
日々の食事や洗濯を一人で成し遂げようと思っても、帰れば母であったり妻が食事の用意をしてくれる。日々の日参を通じて、自分だけではなく周りのいろいろな方に支えられていることに気づくことができました。」
と、お話になりました。
衣裏繋珠の話
これは法華経の教えの中にあるもので、
ある人が計り知れない値打ちのある宝物を、貧しい親友のために着物の裏に縫い付けて立ち去りました。(貧しい親友は寝ていて、その人も急な用があるため起こさず立ち去りました)
しばらくたって再会したあとも、その人は貧しいままの友人を見て「なんという愚かなことだ。私は君が安楽に暮らせるようにと思って、これこのとおり高価な宝珠を着物の裏に縫い付けておいたんだよ。」
…という、値打ちのある宝物が身近にあっても気づかないたとえ話です。
このたとえ話はお釈迦さまから『みんなも仏になれるのだ』と説かれ、そのことに弟子たちが感謝し、みずからの至らなさに気づいたお釈迦さまのお弟子が懺悔をこめてお釈迦さまにお答えしたのが、この衣裏繋珠です。
このたとえ話を終えるとお弟子たちは、私たちはこの貧乏な男のようなもので、お釈迦さまは親友のような方でございました。私たちは『仏になれる』という大きな宝物をいただいていながら、それに気づかずに右往左往していたのです。
今、自分たちも仏になれるという宝物に気づかせていただき、大きな安心と生きる力をいただきました。迷わず精進させていただきます。と誓ったそうです。
という有り難いお話を聞き、思わず依田も口が半開きになって感動していました。
また、日参の中で血尿になったことも笑いながらお話になり、その行の凄まじさをサラリと笑い話にしてしまうところもすごかったです(汗)
ちなみに私も過去に一度血尿を経験しましたが、心身ともに限界を超え、思い出すのも震えるほどです。
そんな極限状態を自分から作り出し、笑い話にしてしまう小松副住職のスゴさを改めて感じました(笑)
心が震える祈祷とお祓い
大祭では、厳しい仏門の世界に身を投じた住職たちの祈祷に、心が震えました。
20人前後の僧侶の真剣な眼差しと響き渡る読経。
その場にいなければわからない迫力の空間。
一人ひとりお祓いしてくれたのですが、突然の進行にビクッと体を震わす依田。↑
「ちょ、なにっ!?」
という表情が面白かったのですぐにカメラを向けましたが、瞬間の出来事だったのでブレてしまい、表情も撮れませんでしたw 残念。
(写真は、お祓いをしてくれることに気づき慌てて平静を装う依田)
とはいえ依田だけでなく、その時はわたしも口が半開きになっていたかもしれません。
それほど神聖かつ、強烈な体験でした。
パワーハラスメン○を繰り返す依田に連れて行かれた武井坊大祭でしたが、実際に行ってみて依田には感謝でした。
これは経験しなければわからない体験です。
祈祷を終えてお話になる小松ご住職。(副住職の小松祐嗣さんのお父さんになります)
自分の中にある尊い価値、他人の中にある尊い価値、これらに気づき、日々感謝の気持ちを忘れないことがより良い人生の生き方へのヒントになるのではないでしょうか。
手を合わして祈祷を受ける依田
小松副住職からはご丁寧にお便りまでいただきました。
武井坊大祭に行ってみて、そんなことを気づかされ教えてもらえた気がします。(^^)
身延山 武井坊
住所
山梨県南巨摩郡身延町身延3583
電話番号
0556-62-0016
https://www.facebook.com/takeibou/
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