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石を巡る探訪記。「ラピュタの壁」がある有名な石切り場、鋸山に行ってきました。-前編
季節はもうすっかり秋だというのに、台風続きで「さわやかな秋晴れ」がなかなか少ない今日このごろです。
続いている台風の被害に遭われた皆さまに、お見舞い申し上げます。
今日は久しぶりの晴天ですが、また今週週末に台風22号が近づいていますので、今後の台風情報には十分お気をつけください。
さてしばらくお休みしていた石を巡る探訪記。
今回の舞台は、千葉県の鋸山にある房州石の石切場です。
鋸山は、房総半島の南部に位置し、標高は329メートルながらも山頂からの眺望は素晴らしく、東京湾などを見渡すことができます。正式な名称は乾坤山ですが、山肌の岩が露出している状況が「のこぎりの歯」に見えることから鋸山と呼ばれているとか。
この露出した岩肌こそ、古くからこの山が良質な石材を産出、石切り場として採石された跡なのです。
Google Mapに「ラピュタの壁」と表示?
鋸山の石切り場ですが、あの有名な宮崎駿監督のジブリ映画「天空の城ラピュタ」に出てくる風景のようだと、話題の場所とか!
そんな神秘的な場所が千葉県という比較的近い場所にあるとは。
さっそく行ってみたいと、事前調査のため小野石材店屈指の知恵袋であるお墓ディレクター1級の照山に聞いてみました。
上質な「房州石」の石切り場、鋸山
とはいえ、村田部長も去年は、腰が折れて目が見えず、カバンにはクンナム(インド産の黒御影石→重い)を入れての受験だったんだ。
(参考:大自然を駆け抜ける!まだ間に合うスリーピークス八ケ岳トレイルのエントリー!オノセキ男子と一緒に走りませんか?)
今年はハンディはないからきっと受かるはずだ!
地質百景さんより引用
雨垂れ石を穿つことが大事なんだ。
…、ところで、えっと…、よだれを…うがいする? …って何のことですか?
ただ悪気があったわけではないんだよ。先日奥さんと夜中にケンカして勢い良く家を飛び出したものの、わずか5分後に偶然パトカーに止められて職務質問されて心が折れてしまい、すぐ帰宅して奥さんに謝った(実話:もちろん職務質問されただけで、何も問題はありません)ことがあったから、精神的に弱っているんだよね?
奥さんには私からも謝っておくから、心配せずに石の勉強をしてきなさい。
※コミカルな会話の演出のため、方言の過剰な使い方をしています。ご了承ください。
そんなこんなで行ってきました房州半島。
夜中の首都高を駆け抜け、海ほたるへ
私の探訪記の基本は、夜討ち朝駆けw
写真撮影のために深夜のうちに出かけ、朝方人の少ない時間帯に到着することを目標にします。
途中、これも最近有名になった江川海岸にて。
最近「インスタ映え」などという言葉が流行するとおり、こうした写真スポットに大勢の人が訪れるそうです。中にはマナーの悪さも目立つようで、私も写真を撮影する関係上他人事ではなく、その場所のルールの遵守や人に迷惑をかけないよう気をつけないといけません。
そして遂に目的地、鋸山に到着。
採石の跡であろう特徴的な岩肌は、まさにのこぎりの歯のよう。
6年の歳月をかけて彫刻された、百尺観音
登山道を登っていくと日本寺の境内に到着します。
まずそこで見たのは百尺観音。
世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻が完成。
航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇めらているそうです。(日本寺HPより)
近くで見るとすごい迫力です。
どうやって彫っていったのでしょうか。
この場所もかつての石切り場。多くの石切りの職人たちがここで活躍したのでしょう。歴史と想いを感じます。
由緒ある古刹、日本寺の大仏は鎌倉の大仏の2倍以上の大きさ!
日本寺は、725年(神亀2年)に聖武天皇の勅詔により、行基によって開かれた古刹とされています。大変歴史のあるお寺です。
日本寺の大仏「薬師瑠璃光如来」は、総高31.05m・御丈21.3m。日本一大きい大仏です。
(鎌倉高徳院の阿弥陀如来は総高13.35m、奈良東大寺の盧舎那大仏は総高18.18m)
写真右側にある軽トラックを見ると、その大きさがわかります。
上総桜井(現・木更津市)の名工・大野甚五郎英令が生涯をかけて彫刻した千五百羅漢
境内には大野甚五郎英令が21年間、門徒27人とともに生涯をかけて1,553体を彫刻した石仏「東海千五百羅漢」も安置されています。
世界第一の羅漢霊場とも。
[後編に続きます]
次回はいよいよ「石切り職人の芸術」とも言える、鋸山の石切り場へ
石を巡る探訪記、鋸山編。
次回はいよいよ石切り場の記事となります。
お楽しみに!(^^)
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