スタッフブログ
石を巡る探訪記。「ラピュタの壁」がある有名な石切り場、鋸山に行ってきました。-後編
台風22号も過ぎ、やっと…、今週末のお休みは好天に恵まれそうですね (^^)
さて今回の記事は前回の「石を巡る探訪記。「ラピュタの壁」がある有名な石切り場、鋸山に行ってきました。-前編」の続きとなります。
石を巡る探訪記。「ラピュタの壁」がある有名な石切り場、鋸山に行ってきました。-前編
[2017.10.27]
日本寺境内のレポートから、いよいよ鋸山の神秘的な石切り場へと舞台を移します!
天空の城ラピュタの世界観
日本寺境内から鋸山の石切り場へと向かいます。
石切り場へと続く道は、雰囲気のある風景が続きます(ちなみに、写真の場所もかつて石切り場でした)。
写真は、百尺観音のすぐ近くの道です。まさにラピュタの世界です。
石切り場へ行くその前に、山頂の展望台から東京湾の景色を。
下には富津市が見えます。
向こう岸は横須賀市が見えました。素晴らしい景色が望めます。
登山道からですと、百尺観音(日本寺境内)手前でこんな景色も見ることができます。
切り出して採石したのはわかるのですが、こんな場所でどうやって採石したのでしょうか???
先人の知恵と技術は凄いですね。。。
ちなみに上3枚の写真の上下は「たわらや」という石屋さん、真ん中の写真は、「みかど」という石屋さんの石切り場だったそうです。
たわらやさんの石切り場は、高低差なんと96メートル!
鋸山石切場・車力道
鋸山の登山道は、かつて石を運びおろすために使われた車力道でした。「ねこ車」と呼ばれる木製の手押し車を使って切り出した石材を搬送していたとか。
なんとこの仕事は女性がしていたそうです。 (゜ロ゜)
いつの時代も女性は力強いですね!
鋸山では、山の傾斜を利用して石を滑り落として運ぶために、石の樋道が作られた跡も残ります。
ケーブルを使って中腹から麓まで運んだ跡も残っているとか。
「岩舞台」と呼ばれる石切場跡へ
町おこしのコンサートなども開かれたという「岩舞台」に。
ここ最近は行われていないのでしょうか。草木が生えたままになっていました。
そのすぐ近くには、芳家の石切り場跡が。
跡には「安全第一」と掘られています。
整然と直角に切り出された跡は、まさに石切り職人たちの芸術作品です。
まるで豆腐でも切ったかのように跡が残り、本当に人の手によるものとは思えない素晴らしい空間が広がります。
現場で使用された機械が今も残る
切り出した石材の搬出に使われたものでしょうか。石切場跡には今も赤茶色にサビた機械がいくつか残されていました。
この機械もなんだかラピュタの世界観を作っているような不思議な光景でした。
巨大な洞窟のような石切場跡
最後に「万忠」という石屋さんの石切場跡へ。
この石切場跡は、奥深く掘った形跡があり、40メートル以上も掘られているらしいです。
なにかの要塞みたいですね。
すごい迫力でした。
まとめ
今のこの便利な時代を生きている私には、想像もつかない苦労があって採石をしたのだろうなと感じました。
この場所で数多くの石切り職人の方々が働き、世に石材を送り出していったことを考えると、本当に頭が下がる思いです。
石製品ひとつをとっても、製品を仕上げていく過程には数多くの職人さんが存在しています。
小野石材店でも墓石の販売を多く手がけていますが、ひとつのお墓ができるまでには、何十人、何百人といった数の職人の手が入っていると言っても過言ではありません。
小野石材店の石工職人は、こうした採石された職人の「想い」を引き継ぎ、石の切削、研磨、加工、字彫り、施工と、それぞれの分野の石工職人が「手間を惜しまず」、想いをバトンタッチして、お客さまのもとへお届けしています。
職人だけでなく、お客さまの想いに寄り添う営業や設計…。
今回の探訪記を通じて、改めて石材業としての誇りを感じることができました。上司、先輩、同僚、そして先人たちの仕事に、身の引き締まる思いです!
また、石を巡る探訪記を続けて石の魅力を掘り下げていきたいと思います!
鋸山登山の余談
登山する前に、インターネットなどで鋸山を調べると、「富士山を登る前に、練習として人気のある山」とあったので、
「俺は富士山を登った男(参照:日本一の山で見えてきた、『山梨県内実績No.1』 小野石材店の目に見えない歴史と伝統の秘密)」(←※頑張った探訪記なのでぜひご覧になってみてください^^;)
日本一の山で見えてきた、『山梨県内実績No.1』 小野石材店の目に見えない歴史と伝統の秘密
[2017.6.30]
とタカをくくって、飲み水すら用意せずに軽い気持ちで登山しました。
その結果、喉は渇き、体力は奪われ、足はフラフラ。
登山道から登って、ようやく頂上に着いたと思ったら、仏像や羅漢霊場の写真を撮るため、また下山する形になり、さらにまた登って石切場跡を目指すという、過酷な道のりになってしまいました…。
途中ヤマカガシ(蛇)に遭遇したり、なかなか大変な登山でした。
どんな山でも山は山。
しっかりとした装備と服装で、万全の準備をして登山を楽しみましょう^^;
(登山が苦手でもロープウェイがあります!)
見どころたくさんのスポットですので、秋が深まるこの時期に訪れてみてはいかがでしょうか?
ではまた。(⌒∇⌒)ノ
(次回は「山屋(自称)」のあの男が、間近に迫った修行走に向けて動き出します!ご期待ください☺)
NEW BLOG
ARCHIVE
- 2020年5月 [1]
- 2020年3月 [3]
- 2020年1月 [1]
- 2019年12月 [1]
- 2019年11月 [1]
- 2019年10月 [1]
- 2019年8月 [1]
- 2019年7月 [1]
- 2019年2月 [1]
- 2019年1月 [1]
- 2018年12月 [1]
- 2018年11月 [3]
- 2018年10月 [2]
- 2018年8月 [1]
- 2018年7月 [1]
- 2018年6月 [3]
- 2018年4月 [1]
- 2018年3月 [1]
- 2018年2月 [1]
- 2017年12月 [1]
- 2017年11月 [4]
- 2017年10月 [2]
- 2017年8月 [1]
- 2017年7月 [1]
- 2017年6月 [2]
- 2017年5月 [1]
- 2017年4月 [1]
- 2017年3月 [1]
- 2017年2月 [1]
- 2016年12月 [3]
- 2016年11月 [2]
- 2016年10月 [4]
- 2016年9月 [1]
- 2016年7月 [1]
- 2016年6月 [3]
- 2016年5月 [2]
- 2016年4月 [2]
- 2016年3月 [2]
- 2016年2月 [3]
- 2016年1月 [2]
- 2015年12月 [3]
- 2015年11月 [1]
- 2015年7月 [2]
- 2015年6月 [4]
- 2015年5月 [6]
- 2015年4月 [7]
- 2015年3月 [1]
- 2014年10月 [1]
- 2014年9月 [1]
- 2014年8月 [1]
- 2014年7月 [2]
- 2014年2月 [1]
- 2013年6月 [1]
- 2013年4月 [1]
- 2012年6月 [1]
- 2012年5月 [4]
- 2012年4月 [4]
- 2012年1月 [2]
- 2011年12月 [3]
- 2011年11月 [5]
- 2011年10月 [5]
- 2011年9月 [3]
- 2011年8月 [1]
- 2011年7月 [4]
- 2011年6月 [2]
- 2011年5月 [3]
- 2011年4月 [3]
- 2011年3月 [3]
- 2011年2月 [1]
- 2011年1月 [1]
- 2010年12月 [1]
- 2010年11月 [2]
- 2010年10月 [1]
- 2010年9月 [1]
- 2010年8月 [1]
- 2010年6月 [2]
- 2010年5月 [3]
- 2010年4月 [1]
- 2010年3月 [1]
- 2010年2月 [1]
- 2010年1月 [1]
- 2009年12月 [2]
- 2009年11月 [2]
- 2009年10月 [1]
- 2009年9月 [2]
- 2009年8月 [1]
- 2009年7月 [2]
- 2009年6月 [2]
- 2009年5月 [2]
- 2009年4月 [4]
- 2009年3月 [1]
CATEGORY
お墓・石材に関すること
なんでもご相談ください
お気軽にお問合せください
0120-35-3042