彼岸花がお墓の周りに咲いていることが多いのはなぜ？彼岸花とお墓の関係

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彼岸花がお墓の周りに咲いていることが多いのはなぜ？彼岸花とお墓の関係

2016.10.07

こんにちは、大沢です。
今週も台風の影響で雨、風の日が多く、スッキリとした秋空を見る機会になかなか恵まれません。
今年は発生が遅かったり（1号）、Uターン台風があったり、スピード発生があったり、異例ずくめの年となっているようです。
行楽シーズンや運動会のイベントなど多くの影響があって、今後の台風情勢にヤキモキしている方も多いのではないでしょうか。
そんな台風ずくめの先月9月下旬は、秋のお彼岸がありました。
（お彼岸にお墓参りする私の家族）
当ブログでも、お彼岸に合わせて
「意外と知らない秋分の日とお彼岸の関係。感謝の気持ちを育むお墓参りへ！」や
「YBSラジオスコーパー放送！素朴なお墓の疑問「お墓の掃除」に営業乙黒が答えました！」で、お彼岸のこと、お墓の清掃のコツなどをご紹介しました。

お彼岸は明けてしまいましたが、秋の彼岸につきものの彼岸花とお墓の関係について今回はお話させていただきます。

彼岸花の球根には○○が…

秋の彼岸といえば、彼岸花。

別名、曼珠沙華（マンジュシャゲ　学名：Lycoris radiata）とも呼ばれ、秋の彼岸のころに咲く、風物詩的なお花です。
真っ赤な花が咲いているのを見ると、「あぁ、秋だなぁ」と毎年感じます。
独特の形状をしていることや、墓地のまわりに咲いている印象からか、不吉な別名（死人花、地獄花、幽霊花など）や、良くない言い伝え（彼岸花を摘んで帰ると家が火事になる、死人が出るなど）が多いイメージがあります。

実はこの彼岸花、球根に毒があって土を荒らすモグラやネズミなどの小動物、虫を避けるために植えられたものと言われています。
田んぼのあぜ道や土手に咲いているのは稲を守り、土手の土を荒らされないために植えられたそうです。（昔の土手はコンクリート舗装ではなく、土で固めていたため）
確かに田んぼのあぜ道や土手に咲いている姿をよく見かけます。
また、お墓の周りにも咲いていることが多い彼岸花ですが、同じ理由で
お墓に埋められたご遺体をモグラやネズミに荒らされないように周囲に彼岸花を埋めた
とも言われます。

今は火葬が一般的ですが、昔は土葬が多かったためでしょうね。

彼岸花につく不吉なイメージはなぜ？

近寄りがたい別名や言い伝えがつく彼岸花。それはなぜでしょうか。
モグラやネズミを遠ざけるために植えられた彼岸花ですが、むやみに摘まれないよう（特に子どもから彼岸花を遠ざけるために）不吉なイメージをつけて保護したという説があるようです。
土を守ってくれる彼岸花ですが、保護されるために不吉なイメージがついてしまったなんとも切ないお花です。
日本での別名・方言は千以上あると言われます。
「剃刀花（かみそりばな）、狐花（きつねばな）、捨子花（すてごばな）、はっかけばばあ」など。
（Wikipediaより）
不吉なイメージが強い彼岸花ですが、反対に「赤い花・天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもあるようです。
なんとなく妖しく神秘的なイメージな彼岸花でしたが、土を守ってくれる美しい花です。

彼岸花が咲くお墓って、実に日本的で素敵ですね。
自分のお墓を建てる（寿陵）ときは、彼岸花が咲いているお墓がいいなぁと思いました。
（寿陵については、「生前に建てるお墓は“縁起物”　最近増えている「寿陵」って？」をご覧ください）

今回の記事の写真は、彼岸花の名所として知られる
埼玉県日高市の「巾着田」（http://www.kinchakuda.com/）で先月撮影した彼岸花です。
ここ最近の台風で、雨という条件、さらには早朝だったため暗めの写真ばかりですが、彼岸花独特の神秘的な写真が撮れたと思います。
秋のシーズンには500万本とも言われる彼岸花が咲きます。

機会がありましたら、ぜひ一度訪れてみてください。(ﾉ^∇^)ﾉ
前回、（「YBSラジオスコーパー放送！素朴なお墓の疑問「お墓の掃除」に営業乙黒が答えました！」の前置きでお話した、“雲海が見れる！「SORAterrace（ソラテラス）」” へ家族で出かけ、酷い目に合わせてしまった）の件で懲りた私は、「台風や雨の日に家族を連れ回さない」( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ
と、今回一人で出かけてきました。
でも安心してください。
支えてくれる家族を大切にするのが小野石材店の社風。
自分だけ撮影に出かけて休日を終わりにはしませんｗ
朝の3時に出発して、家族が起きる8時過ぎには帰宅。その後にしっかりと家族サービスができました！