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今年も年始広告の裏側をお見せします。小野石材店の2020年 年始広告は乾徳山で撮影されました。
▲乾徳山の山頂より富士山を望む
こんにちは。
1月といえばお正月。(あっという間に仕事モードで、全然お正月気分になれなかったのは私だけでしょうか…汗)
お正月といえば、1月1日の山梨日日新聞 小野石材店の年始広告をご覧になった方も多いのでは。
昨年も「小野石材店の年始広告(2019)はこうして作られた!金峰山で撮影された制作の裏側をちょこっとお話します。」で、広告制作の裏側をご紹介しました。
「合成かと思った」
「素材写真かと思った」
などなど、反響の声が寄せられました。
今回もその裏側をご紹介したいと思います(^^)
雲の道の上から現れた富士山!
〜修行の山とも言われる、乾徳山 へ。
江戸時代後期の『甲斐国志』に拠れば、鎌倉時代に臨済宗の僧・夢窓疎石が修行したとする伝承を持つ。夢窓は甲斐国においていくつかの寺院を創建しているが、乾徳山から南方の甲州市塩山小屋敷に所在する恵林寺は鎌倉末期の元徳2年(1330年)に夢窓の開いた寺院で、「乾徳山」が山号になっている。乾徳山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、中腹には同じく国師との関わりを伝える銀晶水、錦晶水などの水飲場があり、山岳信仰にも関係していると考えられている。
引用:Wikipedia
乾徳山は、岩と森と富士山を楽しめる登山好きにも人気の山です。
昨年に引き続き、「自然を敬い、調和する」というコンセプトのもと、今年はこの乾徳山を選び、登山・撮影・デザインしました。
昨年のブログに掲載した内容ですが、小野石材店が広告に込めた想いを読み取っていただきたく、再掲します。
敬い、調和する。
古来から、日本人は自然の山や石、木、海などに神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。
特に巨大な石(岩)は、
日本人は神代の頃から「石」に霊が宿ると考えてきました。
お墓が「石」であることも、霊魂の依り代として「石」の霊力を信じてきた日本人の文化・伝統からです。
「石」を扱う石材店として、こうしたご先祖様が大切にしてきた文化・伝統を守り、次世代に繋げていくことも私たちの大切な仕事です。
古来より私たちご先祖様が大切にしてきた「自然を敬い、調和する。」を、この広告でキャッチコピーとし、
ボディコピー(英文の箇所)で、「古来から、日本人は自然の山や石、木、海などに神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。」を企業としてのメッセージとして、広告で発信しています。
乾徳山登山のよもやま話
営業 依田
急に叫びだしてどうしたんですか?
まだ季節の変わり目には早いですよ。
営業 依田
エアー滝行だよ。
昨年末は恒例の滝行をする機会を逃してしまい、こう寒いと滝行がしたくて仕方がないんだ。
営業 村田
ここは羽衣白糸の滝(七面山参道入口にある滝)ではないので、少しお静かにしてもらっていいですか(汗)
営業 村田
依田主任の言うとおり、今シーズンはまだ滝行していないから、体がムズムズするね。
誰か私と一緒に行きませんかーっ?(オノセキ滝行部募集中w)
こんなに寒いのに、わざわざ滝に打たれる気持ちが理解できません。
お二人は寒くないんですか?
営業 依田
営業 村田
代表 小野
村田営業部長と依田主任の心の境地は、どんなに寒くても楽しい水浴び程度にしか感じられない、ということかな。
さすがは、小野石材店を代表する営業の二人だ。
営業 村田
この時期になると筋肉がムズムズして火照ってしまい、滝によって熱を冷ましたくなる二人のナイスボディをお許しください。
代表 小野
ちなみに恵林寺を開山した夢窓国師(鎌倉時代末期)は、自らを「
営業 依田
いま所持しているカメラも不浄な気持ちで購入したものに間違いないので、乾徳山で写真を撮ることによりお清めしてもらったほうがいいですね!
営業 村田
写真家というものは、良い景色があれば時間・場所問わず出かけるもの。
奥さんに黙って買ったカメラにもつ後ろめたさから、一歩踏み出せない
無理をしないと良い写真は撮れないことは知っているけど、決して無理をしないようにね。
わかっているよね?
代表 小野
上司という立場と、筋肉でパワー・ハラスメントのように受け取られがちだけど、村田営業部長なりに心配しているんだよ。
小野石材店の年始広告の写真撮影という大変重要な責務だけれども、無理しないで登ってきてほしい。
奥さんにはカメラのことは内緒にしておくからw
乾徳山 〜夢窓国師が修行したと伝えられる森林、草原、岩場ありの山梨百名山の一つ
ということでやってきました、乾徳山。
日が昇る前に登山しようと思いましたが、登山道入口から少し進んだところに暗闇の中、「クマ出没注意」という看板!
怖くなって引き返して、日が昇るのを車の中で待ったのは内緒です(笑)
国師ヶ原から扇平
▲国師ヶ原〜扇平の間の草原地帯。
気を取り直して、明るくなってきたら登山を開始。
しばらく登り、国師ヶ原を抜けて扇平へ向かう草原へ。
ここでようやく富士山の絶景が見えるはず…
なのですが…。
ご覧のとおり、雨は降っていないものの晴れ間が時おり雲の間から除くだけで、富士山どころか他の山もよく見えない。
ちなみにこの日の天気予報は晴天。
この日の前後は、天気の予報は悪く、「この日しか晴天がないから、この日に行かせて欲しい」と頼み込んだほど。
上の写真は、この時間で一番晴れ間が見えたときに写真を撮りました(笑)
▲遠くに見える乾徳山の山頂
ここで営業部長の村田、野際から「大丈夫?」と、心配の電話をいただく。
体力の無い私はゼエゼエ言いながら、「富士山がまったく見えません」と報告。
とはいえ、ここまで来て帰るのも悔しいので、扇平で一休みして山頂まで登ってみることにしました。
心なしか、晴れて…きたような…気も。
と思ったらすぐに雲が…。
ちなみにこの写真を撮った場所は、「富士山の絶景!月見岩」と紹介される、月見岩と呼ばれる大きな岩石の上から。
富士山まったく見えない…。
扇平から山頂へ
扇平を過ぎると雑木林の中の登りとなります。
巨大な岩石もあちこちに見られます。
少し登ると遠くを見晴らすことのできる場所へ。
眼下に広がる街は甲州市でしょうか。
絶景です。
▲髭剃岩(ひげそりいわ)
ここからは、奇岩と呼ばれる巨岩群が出てきます。
その昔、夢窓国師が修行されたとされる場所です。
カメラを清めながらシャッターを押していきますw
▲カミナリ岩
鎖がかかっており、スリルがある登山をすることができます。
晴れ間が見えたり、隠れたり。
山の天気は変わりやすいです。
時間は午前10時前くらいでしたが、写真のとおり雑木林の中は暗く、慎重に登山をしました。
遂に乾徳山の山頂へ
遂に山頂が見えてきました!
相変わらず雲は晴れませんが、ここまで来れたことに感慨深いものがありました。
最後の関門、
ほぼ垂直の高さ20メートルの岸壁を登れば頂上です。
しかし。
カメラ・三脚を背負ったまま登る自信などあるわけもなく。
裏側に回り、ハシゴから山頂に登りました(笑)
相変わらずの雲です。
しかし私も小野石材店の一員。
簡単に諦めるわけにはいきません。
しばらく待ってみると…。
厚い雲の道から、なんと富士山が現れました!
このあと、上の雲が晴れ、冒頭の写真を撮影することができたのです。
▲2020年1月1日 山梨日日新聞に掲載された小野石材店年始広告
なにが起きるかわからないものですが、今回諦めずに山頂に登ったこと。
山頂でも諦めずに富士山が現れるのを待ったこと。
「偶然だよ」という言葉で済まされてしまうかもしれませんが、今回の仕事を通じて、前向きに諦めない気持ちを持つことが大事だなと感じました。
こうして制作された小野石材店の2020年の年始広告。
私だけでなく、小野石材店の社員全員の気持ちを込めた広告ができたと思います。
「一富士二鷹三茄子」という言葉に代表されるように、富士山は私たち日本人にとってとても縁起の良いものとされています。
一年の始まりを縁起の良い富士山に想いを込めて、皆さまにお届けできました。
本年も引き続きよろしくお願いいたします!
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