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小野石材店のフェアを3倍楽しめる、石についてのよもやま話。

突然ですが、昭和生まれの方であれば馴染みの深い昭和天皇。
その昭和天皇のお墓ってどんな石で造られているかご存知ですか?

今日は、昭和天皇のお墓の話から、なぜか(?)小野石材店のフェアが3倍(以上!)楽しめる、よもやま話をさせていただきます。

知っているとちょっと人に自慢したくなるお話(かもしれません)です!

人はなぜお墓を建てるのか?

そもそもなぜお墓はあるのでしょう?

墓石
小野石材店に展示されている墓石

先日、東京都八王子市にある昭和天皇陵(武蔵陵墓地)を訪れました。
仕事だから当然といえば当然なのですが、小野石材店に入社してから、墓石の種類、デザインなどのカタチなどに自然と目を向けるようになりました。

近所のお寺などで目にする墓石など、どんな石の種類でどんなデザインなんだろうと、ついつい目を向けています。

そもそも、人はなぜお墓を建てたり仏壇を置くのでしょうか
確認できる最古のお墓は、約6万年前もさかのぼるそうです。
亡くなった方を埋葬し、花を手向け、願う、祈る。
それはあらゆる動物の中で人間だけが持つ心の在り方です。

故人を想い、祈る行為は人間だけが持つ尊い心の所作です。
お墓や仏壇は亡くなった方の幸せを祈り、子孫と家の永続を願う依り代の場所となります。

お墓に行けば故人に逢えるのです。
仏壇に向かって話しかければ確かにそこに故人はいるのです。
非科学的と言われるかもしれません。
けれども“祈る”ということは科学などでは解明できない、私たちのご先祖様がずっと続けてきた尊い心の所作なのです。

石像
小野石材店に展示されている仏像

天皇のお墓「武蔵陵墓地」

そんなことを考えていたら、たまたまテレビで皇室のニュースを伝えていました。
テレビを見ながら、『そういえば「天皇陛下」のお墓とはどんなものだろう』という疑問が沸き起こり、お正月休みを利用して昭和天皇陵「武藏野陵(むさしののみささぎ)」を訪れました。



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多摩御陵・武蔵野御陵

東京都八王子市長房町1833 ‎
042-643-3115
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東日本で初めて作られた天皇陵だそうです。
武蔵陵墓地には、多摩陵(大正天皇)、多摩東陵(貞明皇后)、武蔵野陵(昭和天皇)、武蔵野東陵(香淳皇后)の4陵があります。

広大な敷地の中、20メートルを超える北山杉(京都から取り寄せて植林したそうです)に囲まれた静寂な場所です。

武蔵野陵
武蔵野陵入り口

武蔵野陵
稜に続く参道

武蔵野陵
稜に続く参道

武蔵野陵
稜に続く参道

武蔵野陵
大正天皇陵の前にて

武蔵野陵
昭和天皇陵の前にて

武蔵野陵
昭和天皇陵

入り口から歩くこと10分ほどで昭和天皇陵に。
形態は上部2段・下部3段の上円下方墳となっていて、南西に位置する大正天皇陵より上円部の丸みがなだらかで、一般拝所から墳丘がある段までの高さが低くなっており、威圧感を減らす試みがなされているそうです。
(大正天皇陵は高さが高く、逆に威厳を感じられる造りになっています)

武蔵野陵
大正天皇陵

このお墓が「本小松石」という種類の石によって造られています。
本小松石は、約40万年前に箱根火山の噴火により流れ出た溶岩が海に押し出され急速に固まって形成された輝石安山岩(きせきあんざんがん)です。(産地は神奈川県足柄下郡真鶴町)
石質は硬く、耐久性・耐火性に優れ粘り気が強く欠けにくいため墓石には大変適していますが、その希少性から香川県で産出される庵治(あじ)石に並び、価値が高く日本を代表する最高級墓石です。

価値が高いから皇族の方専用というわけではなく、もちろん一般の方でも墓石として利用されています。
「高級だから」ということでは決してなく、こうした石の種類からも故人への想いが見て取れます。

本小松石に劣らない山梨の名石「本山崎石(ほんやまさきいし)

もちろん、小野石材店でも本小松石の墓石をご用意しています。
しかし。
山梨県人であるならば、
「地元山梨の石はどうなの?」と気になるところ。

…そんな郷土愛に応える石がありました!
この本小松石に勝るとも劣らない山梨の「本山崎石」をご存知でしょうか。
本山崎石は、甲府市酒折町で砕石される本小松石と同じ富士山系統の火山岩です。
(※本山崎石は、別名を「甲州小松石」とも呼ばれます。)
微妙な色の相違があり、淡灰色の色調で緻密な石質を持ち、石碑によく用いられています。
現在ではほとんど採石されず、非常に貴重な石材です。

石の職人
原石を開いた(切削した)本山崎石。傷などを入念にチェックしているところ。

小野石材店は、この貴重な石材を保有している数少ない石材店です!

3月開催の「お客さま感謝フェア」に向けて、全社員が準備していることは、以前「来春の「小野石材店 お客様感謝フェア」に向けて。」の記事でもご紹介させていただきました。

なんと!

この貴重な「本山崎石」を使用してフェアに出展する製品が造られています!
本山崎石のような高級石材の加工には長年の経験と技術はもちろん、本山崎石についての高度な知識が必要となってきます。
大げさではなく、日本でもこのような高い技術を持った職人さんが少なくなっていますが、小野石材店では数少ない高い技術と経験をもった職人がいます!

石の職人
字彫りの職人 牛山。高い技術が必要な、字彫りには欠かすことができない熟練職人の一人。

石の職人
石工の町岡崎で修練を積んだ、児玉に並ぶ小野石材店のツートップ柴田。石一筋の筋金入りの石職人です。

本山崎石
元航空自衛官の経歴ももつ職人 鈴木。物腰柔らかい人柄と確かな仕事には定評があります。

石の職人
小野石材店の名工 児玉の仕事。一挙手一投足が匠の技です!

切削機

貴重な石材を使った、熟練の職人の技の結晶を見れるチャンスです!
3月の第一週4日(金)、5日(土)、6日(日)、)は小野石材店のお客さま感謝フェアが開催されます。
ご予定をぜひ空けておいてください!

こうした石材や職人のストーリーに触れることで、また一味違った石材製品の見方を楽しめるかと思います。
天皇陵の話などは、知らない人に教えてあげれば「物知りなんだね、素敵!」と尊敬される(かもしれない)こと間違いありません(笑)
私自身も早速妻に自慢してひけらかすと「へ~そうなんだ。」と感心され、ほとんど失っている夫としての威厳を少しでも取り戻すことができました(たぶん)
あ、申し遅れました。私♂でございます。

彼女がいらっしゃる方も、こんなお話をすれば「なんて石に詳しい人なんだろう!…神秘的で素敵!」となること間違いありません。(彼氏の場合も同じく)
お後がよろしいようですが、私自身も大変楽しみにしています。
ぜひ小野石材店のお客さまフェアご来場くださいますようお願い申し上げます。m(_ _)m

まだまだ今後もフェア関連の情報を発信していきますのでお楽しみに。

[追記]
大事なお話を忘れていました。
多摩御陵・武蔵野御陵に行かれることはもちろんオススメですが、遠くからしか見えません。
「本小松石ってどんなの?」「本山崎石を見てみたい!」
という石を愛するお方(愛さなくてもw)に朗報です!
小野石材店の石和展示場には、本小松石、本山崎石の墓石がいつでも展示してありますので、お気軽にご来場ください!!

もちろん、石のダイヤモンドと言われる最高級墓石、香川県の庵治石の墓石もあります!
石のテーマパーク、小野石材店にぜひお越しください!!!

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