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日本物志向 ニッポンのモノづくり。~「お仏壇」 徳島出張 出発編

ハクビシンも訪れる、小野石材店の仏壇展示場
なにが魅力的なのかは、以前「あなたの家の屋根裏にもいるかもしれない!? 仏壇展示場に珍客のご来店。」でご説明させていただきました。

小野石材店は、日本物志向のキャッチフレーズを掲げる
「国産仏壇セレクトショップ」
に認定されています。

今回、営業部長の村田と私が徳島県の「森正株式会社」さんの新春見本市2016へ出かけてきましたので、その様子をシリーズでお届けします。

日本発祥の文化である「仏壇」が登場したのは、今から1,000年以上前のことといわれています。
信仰する仏様やご先祖様を祀る場所として、親から子、そして孫へと大切に受け継がれてきました。

徳島仏壇といえば「伝統的な唐木仏壇」の一大産地として栄えた場所です。徳島県は、鏡台や家具の産地として有名で、もともと高い木工技術を持ち合わせている土地柄も仏壇づくりの土台となっているそうです。
そんな先人の優れた技術を受け継ぎ、『至高の仏壇づくり』を追い求めるのが「森正株式会社」さんです。
どんな職人の方々に会えるのか。
熟練の職人さんが手がけた数々の仏壇が間近に。

否が応でも期待は膨らみます。

朝の5時30分に村田と合流し、向かうは羽田空港。
前々日に降った雪のため、なんと高速道路が上野原まで通行止め。

私、ツキがないことで自他ともに認める“持っている男
過去に数々の不名誉なツキの無さを経験してきたことが、この後の不安を煽ります。

唐木仏壇の本場徳島県へ01
(不安を煽るかのような、美しい朝焼けで紅く染まる雲。)

仕方がなく国道20号を東京方面へ車を走らせます。
通行止めが解除する雰囲気がまったくないまま、時間だけが過ぎていきます…。
国道20号もずっと渋滞が続きます。
…完全に間に合いません

8時55分発の飛行機は無情にも頭上を通り越していきました…。
「出張断念か」と思われましたが、次の便が確保できたため、なんとか出張は中止にならず済みました。

私が提案した「明るくなれば通行止めが解除になるんじゃないでしょうか。大月インターチェンジで待ちましょう」を、「いや、下(20号)を通ってとりあえず上野原まで行こう」と英断した村田の適切な判断は正しく、通行止めが解除になったのは夕方の4時だったそう…。
私の提案通りだったら、間違いなく出張は中止になっていました…orz
この適切な判断力が営業にも遺憾なく発揮されているのでしょう。

唐木仏壇の本場徳島県へ02
(村田の英断により、無事に羽田に到着。)

唐木仏壇の本場徳島県へ03
(空港に着いても顧客様や現場の職人と連絡を取り、段取りを確認する村田。)

唐木仏壇の本場徳島県へ04
(まだ乗り場には人が集まらず閑散としていました。雪の影響もあったことかと思います。)

唐木仏壇の本場徳島県へ05
(山中湖が見えます。)

唐木仏壇の本場徳島県へ06
(日本人、山梨県人としてやっぱり富士山を見ると興奮しますw)

私、これまでほとんど飛行機というものに乗る機会がありませんでした。
飛行機上から撮影された富士山にとても憧れており、過去数少ない搭乗機会にも、毎回反対側で涙を呑みました…。
今回も私、“持っている男”を遺憾なく発揮し、やはり反対側。

機内に響く「右側に富士山が見えます。どうぞご覧ください。」というアナウンス。
「いや、見れないから!(心の声)」

しかし。
トイレなどで席が立てる今。
雪の影響か、便の時間帯なのか、空席が多い機内。反対側も空席が目立ちます。
もしかしたら移動できるんじゃないの?

思い切って席を移動しようとしたその瞬間。
なんと。
通路側に座っている村田が寝ているのです…。

憧れの富士山を見るためには、“上司である村田をたたき起こす”という外道の所業を行わなければいけません。
しかも、渋滞の国道20号を4時間以上も運転してくれて疲れて仮眠しているのです。
しかもしかも、優しい村田は窓側の席を私に譲ってくれたのです。

…ためらいます。(いや、本当に)

「いや、今回も見れなかったものとして我慢すればいい。優しい村田を起こすわけにはいかない」と頭の中でつぶやきました。

しかし、キャビンアテンダントの方が近寄ってきたとき、何かがハジケて、大きな声を出しました。
「席移動していいですか!?」
ちょっと驚いたような顔をしたキャビンアテンダントの方は、
「もちろん、大丈夫ですよ。」
と笑顔で答えてくれました。

不意をつかれたのが村田。
急に声を出した私に驚き、なにが起きたのかわからない様子で「お、え?」と怪訝な表情。

「富士山見たいんで!ちょっとすいまいせん!」
と、先ほどまで「村田を起こしてはいけない」と決めたことをあっさりと撤回し、情況を飲み込めない村田を乗り越え、一目散に富士山が見える反対側の席へ!

こうして撮られた富士山の写真は神々しく見えませんか?(笑)
これも村田のおかげです。ありがとうございます。

決して私利私欲のためでなく、ブログでみなさんに富士山をお伝えしたかったのです。



唐木仏壇の本場徳島県へ07

今回の出張では、いろいろやらかしてしまいましたが、寛大な村田に感謝しています。
次回は、いよいよ徳島での仏壇製作工場の様子や仏壇職人の作業風景などお届けします

「仏壇に命を吹き込む」
そんな名匠たちの写真や製作された仏壇の写真をお届けします。

唐木仏壇の本場徳島県へ08

お楽しみに。

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