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墓じまいは供養を続ける手段の一つ。意外と知られていない本当の“墓じまい”の意味をご存知ですか?

こんにちは、大沢です。
朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。日増しにぐっと秋の深まりを感じる今日このごろです。今日のブログ記事は、近年マスメディアなどによって定着しつつある“墓じまい”についてです。
皆さまは、“墓じまい”という言葉はご存知でしょうか? 「(゚ペ)
ここ数年の間にマスメディアなどによって、多く使われているこの“墓じまい”という言葉。
お墓のことを考えるイラスト
意外にも、「お墓を無くしてしまうこと」と思われている方も多いです。(゚ロ゚;)
近年のお墓を取り巻く変化する環境に合わせ、お墓不要論につながっていることもあり、言葉だけがひとり歩きしている感じを受けます。
職業柄、友人・知人に聞かれることが多く、
墓じまいイコール、お墓を無くしてしまう
と思っている友人・知人が多いので、こうした場で正しい“墓じまい”をご紹介できればと思い、今回ブログで取り上げてみました。
何かのお役に立てれば幸いです。( ̄人 ̄)

墓じまいの定義

お坊さんのイラスト
墓じまいは「管理ができなくなったお墓を撤去して、遺骨を取り出し、新しいお墓に移すこと」です。墓じまいという言葉は、近年誕生した造語であり、それまでは「改葬」という言葉が使われていました。
全国石製品協同組合が昨年11月25日に発表した公式見解があります。
改葬の一連の流れとして、

  • ① すでに建っているお墓の閉眼供養(魂抜き)したあと、お骨を取り出す
  • ② 元のお墓を撤去して更地に戻す
  • ③ 新しい墓地にお墓を建てる(墓石の移動もしくは新規建立)
  • ④ お骨を納め開眼供養をする

があるが、墓じまいとは②の「元のお墓を撤去し、更地に戻す」ことだけを指し、改葬を行う一連のプロセスの一つ
としています。
こうしたことから、墓じまいとは
「お墓を無くし、供養を放棄することではない。」
ということがわかります。(。 ・ω・)

墓じまいが注目されるわけ

テレビ取材のイラスト
いま墓じまいが注目されているのは、
お墓が遠くてお墓参りに行けない
今後、墓を守ってくれる人がいなくなる
という方が増え、その背景にある“無縁墳墓(継承者が不在となった墓)の増加”という社会問題が影響しています。
2010年に第一生命経済研究所が実施したアンケート調査によると
・自分のお墓が無縁墓になる
と答えた方が50.3%にものぼり、過半数の方が自分のお墓に関して危機感を持っていることがわかります。

墓じまいの本当の意味

お墓参りのイラスト
墓じまいとは、“お墓を持たなくなる”ということではなくて、
むしろお墓を大切にしていきたい、ご供養を続けていきたい
方々が、お墓の引っ越しのプロセスの一つとして、墓じまいをするケースが増えているということに他なりません。(。 ・O・)
近年は合葬墓や散骨などがマスメディアによって、流行しているかのように取り上げられ、話題を呼んでいます。
実際こうした方法で、残された家族が供養する対象を失い後悔する声や、残された家族が周囲から責められるなど、トラブルの元になったとの声も聞かれます。
また、こうした方法により他の家族が入るお墓を失ってしまい、新たにお墓を探すなど残された家族に経済的負担を掛けてしまう結果にもなってしまいます。
お墓は残された家族への負担を軽減する、継いでゆくべき祭祀財産です。
(生前に建墓する「生前に建てるお墓は“縁起物” 最近増えている「寿陵」って?」についての記事もぜひご覧ください!)

ご相談は小野石材店まで

相談するイラスト
墓じまいという言葉は普及する一方、墓じまいに対する情報は十分であると言えません
お墓や葬送のスタイルは地方によって異なり、全国一律に語ることができないことも事実です。
家や地域によって様々な解決方法があります。
墓じまいなどご検討している方は、お気軽に小野石材店までご相談ください!(^o^)/
墓じまいにあたって、離檀料をめぐる菩提寺とのトラブルや親戚関係とのトラブル…。
意外と忘れがちですが、お墓は親族みんなのものになります。
墓じまいによって起きるトラブルや対処方法、意外と面倒な改葬手続きなど、また個別にブログで取り上げていきたいと思います。(`・ω・´)キリッ

お墓の素晴らしさ

お墓のイメージ
お墓は、はるか昔から故人の幸せを願い、残された人の心の拠り所とされてきました。
お墓は感謝の心を育み、他者を思いやる感情を養う、日本が世界に誇るべき文化です

実は小野石材店に入社する前は、私自身がこの「墓じまい」という言葉を「お墓を無くすこと」と考えていました(汗)
安易な“お墓不要論”に惑わされることなく、物事の本質をしっかりと見ていきたいと、今回のブログ記事を書きながら感じました!(;^_^A

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