お墓参りは家族の拠り所
お墓を建てて、気持ちも生活もとても楽になりました。
ー今回、生前にお墓を建てるいわゆる「寿陵(※)」という形でお墓を建てられました。なぜお墓を建てようと思ったのですか?
(※寿陵…生前につくっておく自分の墓。長寿を招くなど縁起がよいものとされる。 )年を取るにつれ、お墓のことを考えるようになりましたが、なかなか話をしにくいことでもありました。ただ娘二人も嫁に出てしまい、お墓のことをどうしようかずっと悩んでいました。
実は、仕事の関係上もあり、20歳くらいのころには霊園の墓地だけはすでに購入していたのです。60年近く墓地の手入れなどもしていましたが、その墓地は車で30~40分の距離で、なおかつ坂の立地にあり、私はもちろん妻でさえ手入れに行くのが大変になってきました。
そんな折、近所の寺院さんで分譲墓地をされているのを知ったのです。その寺院さんは妻の両親、祖父母のお墓がある寺院さんでしたので、そんな縁もあって妻とお墓の話をすることができました。
60年近くも管理してきた墓地を手放すことに葛藤はありましたが、お墓を建てるにあたって
・いつでもお墓参りに行けること
・お墓を守ってくれる人がいるか
の二点が重要でしたが、この問題が解決できたので妻のことや近くに住む娘のことを考えてその寺院さんでお墓を建てることを決めました。
ー実際にお墓を建てられて、気持ちや生活などに変化はありましたか?
今回お墓を建てた寺院さんは、妻の両親、祖父母のお墓があるので、よく家族でお墓参りへ行きます。私たち家族にとってお墓参りはとても大事なことです。
ご先祖様がいたからいまの私たちがいます。お墓があるから、感謝し、家族の絆を強めることができます。お墓の前で相談したり、ときには愚痴をこぼしたり、嬉しいこと、悲しいことを報告したり。お墓は家族の心の拠り所なのです。
そんなお墓ですが、自分たちのことになるとなかなか話しにくかったり、どこか避けてしまったこともあります。
ですが、今回お墓を建てたことによって、気持ちも生活もとても楽になりました。
お墓を建てておくことによって、子どもに負担をかけないという安心感、普段心に引っかかっていたことが解決した安堵感、行く先が決まった安心感。毎日の気持ちと生活が、胸のつかえがとれたように楽になったのです。
お墓を建てたいまは、お墓を建てて本当に良かったと思っています。
親身に対応していただいた営業野口さんとの出会い
ー小野石材店を選ばれた経緯を教えてください。
きっかけは今回お墓を建てた寺院さんの分譲墓地からです。妻の両親、祖父母のお墓もあることから、ご住職も知っていましたので、墓地の購入時に石屋さんのことも聞いたのです。
ご住職が「小野石材店さんなら、仕事は間違いないし、責任もってやってくれる石屋さんですよ。」というお話だったので実際に石和の展示場へ行かせてもらいました。
そこで営業の野口さんにお会いしたのです。なにせお墓購入のことに関しては、予備知識などまったくありませんし、お話を伺う前までは不安はありました。
けれども野口さんの説明がわかりやすかったですし、なによりお見積りから設計図、墓石のシュミレーションなど、本当に親身になって提案、説明をしてくださったので、早いうちから不安は無くなり、もう小野石材店さんしか選択肢はなかったですね(笑)
ーお墓を建てるにあたり、重要視したことはありますか。
一番は免震施工でした。
私の親戚が熊本に住んでいるのですが、2016年の熊本地震で、倒壊したお墓を目の当たりにした話を聞きました。お墓は家族の想いそのものです。それが無くなってしまうことが本当に辛いことだと思い、しっかりと免震施工されている小野石材店さんを選んだということもあります。
また墓石の正面には「笑顔」という文字を彫りました。最近では、「感謝」「ありがとう」などと墓石に彫られているのを見ます。私たちも当初は○○家などの家名は入れなくてもいいと思って、家族の想いが伝わるような文字を彫りたいと、娘を含め、家族で話し合いました。
妻の提案で、最初は私の名前をとった文字などいろいろ考えましたが、最終的には「私たち家族の愛、力」をあらわす『笑顔』に決めました。
辛いことってたくさんあると思うのですが、そんなときでも心から出る笑顔ってすごい力をだせるものだと思うのです。一番人間に力を与えるものですし、いま失われているものだからこそ、家族で大切にしたいと想いを込めて墓石に彫りました。
お墓を建てることは、すべて縁でつながっていると感じました。
ーこれからお墓を建てる方にアドバイスがありましたらお願いいたします。
今回お墓を建てるにあたって、寺院さんや小野石材店、営業の野口さん…、本当にいろいろなご縁があったと思い、感謝しております。生前にお墓を建てることになんとなく「縁起が悪い」というような先入観があったのですが、営業の野口さんから「寿陵」の話を聞いて、むしろ縁起の良いことであったことに安心しましたし、お話ししたとおり良いことしか起きていないので、いまは本当に建てて良かったと思います。
いろいろな供養の形があるのは理解できますが、インターネットで供養したり、お坊さんの宅配などを利用するのはやっぱり違うのではないかなと。
会話をしなくてもモノが購入できる時代だからこそ、こうした先祖供養や報恩の心といったものを大事にしなくてはいけないと思うのです。それにはお墓は欠かすことができません。
今回のお墓を建てたことに、小野石材店の営業 野口さんの存在はとても大きいです。ぜひ信頼のおける寺院さん、そして野口さんのような方がいる石屋さん、そして責任をもって誠実に仕事をしてくれる小野石材店さんのような石屋さんを見つけることができるかが大事なのではないでしょうか。
インターネットとかバーチャルな世界の供養ではなく、実際に足を運びお話することがとても大切なことだと感じました。